「演劇×◯◯」超学際パラシュート部隊?

PDCA方式によるプロジェクトの遂行は、順序立ててものごとを進めて成果を出していく上で効果的です。一方で、当初に決めた「計画」があることで「研究者や実践者の自由な発想」に蓋をしてしまうこともある…。
そのような課題意識を乗り越えるため、2021年11月から2022年2月にかけて、“パラシュート方式” による研究会を試行しました。本WEBサイトは、研究会開催記録のアーカイブを目的としたものです。

“パラシュート方式” とは?

本研究会の代表者 蓮行が発案したプロジェクト進行の方法論です。 パラシュート方式では、「プロジェクトの進行にとって必要と予想されるかどうか」に関わらず、とにかく多様な領域から参画者を集め、事前の準備、事前の仮説をあえて重視せず、最前線の現場に投入します。これにより、プロジェクトの代表者による計画段階では予想もできなかった、思わぬ知やアイデアの発掘を目指しています。 パラシュート方式という命名は、「いきなり現場投入される」様子が、まるで「軽装備で、パラシュートにて最前線の現場に上空から落下・着地させられるようだ」というアナロジーから発想されています。

2021年活動報告

第1回研究会 | 「海洋×道徳」の模擬授業体験とディスカッション

2021年11月23日開催

アーティストをファシリテーターとして招き、演劇的手法を用いた「海洋×道徳」の模擬授業を、紙芝居教材「かいくんのさがしもの」を用いて実施しました。模擬授業体験の後に、参加者と共に「演劇×教育」の取組に関するディスカッションと、「パラシュート方式」の着想に関する意見交換を行いました。

第2回研究会 | 小学校の先生を招いての「道徳」の模擬授業体験

2021年12月26日開催

第1回研究会を通して繋がった小学校教員の先生と共に、演劇的手法を用いた「道徳」の模擬授業を実施しました。小学2年生の教材「かえってきたホタル」を取り上げ、演じながら自然愛護のテーマについて考えました。模擬授業体験の後に、参加者と共に「演劇×教育」の取組や「パラシュート方式」の着想に関するディスカッションを行いました。

演劇×教育 授業実践 |  小学校での授業実践、「6年間の思い出」の演劇創作

2022年1月実施
大阪市内の公立の小学校において、6年生の児童を対象に、計3日間に渡る演劇創作の授業を実施しました。創作のテーマは「6年間の思い出」。授業の様子は、研究会主催者が参与観察させていただくと共に映像を記録させていただき、第3回研究会の資料としました。

第3回研究会 | 授業実践を題材にしたディスカッション

2022年2月26日開催
2022年1月に実施された小学校での授業実践について、ダイジェスト映像を資料として視聴しながらご紹介しました。参加者同士でディスカッションを行なった、ファシリテーターを務めたアーティストへの質疑応答の形でディスカッションを深めました。その後、「パラシュート方式」に関するグループディスカッションを行いました。

研究メンバー紹介

代表

蓮行(RENGYO)

京都大学大学院経営管理研究部
アート・コミュニケーションデザインと組織経営寄附講座
特定准教授

メンバー

末長英里子(ERIKO SUENAGA)

京都大学大学院経営管理研究部
アート・コミュニケーションデザインと組織経営寄附講座
特定助教

紙本明子(AKIKO KAMIMOTO)

大阪大学大学院人間科学研究科
特任研究員

柴田惇朗(JUNRO SHIBATA)

立命館大学 先端総合学術研究科
特別研究員(DC1)

高田晴奈(HARUNA TAKATA)

京都大学大学院経営管理研究部
アート・コミュニケーションデザインと組織経営寄附講座
事務補佐員

お問合せ

京都大学経営管理大学院
アート・コミュニケーションデザインと組織経営寄附講座

Webサイト
https://www.project.gsm.kyoto-u.ac.jp/accd/